アスラテック株式会社
2017年に国内で開発されたサービスロボットの
動向に関する調査結果を発表
- 2017年に国内で製作された新サービスロボット数は151機種
- 2017年の新サービスロボットの機種数は昨年比で116%
- 20ジャンル中15ジャンルで前年以上の結果
アスラテック株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:酒谷 正人)は、2017年における国内のサービスロボットの開発動向に関する調査結果を発表した。この調査は、2014年以降に国内で発表されたサービスロボットに対し、その完成時期やジャンルなどを追跡調査したものとなる。
新規サービスロボット数は調査開始以降で最多
2017年に国内で開発された新しいサービスロボットは151機種だった。
過去3年では、2014年は45機種、2015年は103機種、2016年は130機種で、年間の新規サービスロボット数の推移を示したグラフが図1となる。2017年の新しいサービスロボットの機種数は昨年比で116%となり伸び率としては鈍化傾向だが、機種数は調査開始以降で最多となり、引き続きロボット開発が活発に行われていることがうかがえる。
図1.国内で開発されたサービスロボットの機種数
幅広いジャンルで多くのサービスロボット開発が行われた2017年
2017年に開発されたサービスロボットをジャンル別に分けると、図2および表1のようになる。サービスロボットのジャンル別の割合では、「ホビー」が最も多く、全体の約15.9%に及んでいる。2位以降、「見守り・コミュニケーション」約11.3%、「検査・メンテナンス」約8.6%と続く。
ジャンル別の新規開発サービスロボットの機種数について、2014年以降の年間推移を示したものが図3となる。2017年は20ジャンル中15ジャンルで前年以上の結果となっており、幅広いジャンルで多くの新規ロボットが開発された。
図2.新規開発サービスロボットのジャンル別比率(2017年)
表1.ジャンル別の新規開発サービスロボットの機種数(2017年)
図3.新規開発サービスロボットの機種数の推移(ジャンル別)
【調査期間】2014年1月~2017年12月
【調査方法】当社社員による書籍や雑誌、プレスリリース、インターネットなどからの文献による調査、ならびに展示会などにおける現物確認。参照した主なメディアは『日刊工業新聞 電子版』『Engadget日本版』『ロボスタ』『ITmedia』『ROBOTEER』『PR TIMES』『ロボットノート』。ほかにGoogleで「ロボット」をキーワードにした検索情報も参照している。
【対象とするサービスロボットについて】
当該期間に発表されたプレスリリースや報道において、国内で開発されたロボットとして取り上げられた製品のうち、工場などで使われる産業ロボット以外のものを「サービスロボット」としている。それらのサービスロボットについて追跡調査を行い、製作が完了した時期(商品の場合は発売時期)とジャンルをまとめた。プレスリリースなどで発表されていても、開発途中のロボットは含めていない。なお、サービスロボットのジャンル区分は、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が2010年に発表した「2035年に向けたロボット産業の将来市場予測」における、サービス分野のロボット分類に準じ、そのいずれにも該当しないロボットについては「その他」に分類している(参考URL:http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_0095A.html)。
アスラテック株式会社について
2013年7月に設立されたロボット専門の企業。ロボット制御システム「V-Sido OS」(ブシドー・オーエス)の開発・販売を中心にロボット事業を展開するほか、ロボットビジネスのコンサルティングも手がけている。
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