高知県北川村でのスマート農業実証事業にロボットの遠隔制御技術で協力

2020年11月30日
アスラテック株式会社

高知県北川村でのスマート農業実証事業に
ロボットの遠隔制御技術で協力

アスラテック株式会社は、高知県北川村で行われているスマート農業実証事業に当社が開発したアームロボットの遠隔制御システムを提供していますので、お知らせいたします。

この実証事業は、農林水産省が主導する「スマート農業の開発・実証プロジェクト」の一つで、このプロジェクトは、スマート農業の社会実装を加速するため、先端技術を実際の生産現場に導入して2年間にわたって技術実証を行うとともに、技術の導入による経営への効果を明らかにすることを目的にしています。(※1)

一般社団法人北川村振興公社が実証代表を務める「北川村スマート農業実証コンソーシアム」はこのプロジェクトに参画し、高知県北川村において、実証課題「柑橘類の超省力・早期成園化実証を通した持続的中山間農業構築モデル事業」を実施しています。(※2)

この実証課題ではゆずの高品質生産と労働生産性の向上を目指しており、棘のある樹体から果実を安全に収穫するためのアームロボットによる収穫作業の実証にも取り組んでいます。アームロボットによるゆず収穫作業では、重労働を伴う高い場所での収穫作業の省力化、および現地にいなくてもさまざまな場所から収穫作業を行う遠隔制御技術の構築をコンセプトにしています。

アスラテックは、「北川村スマート農業実証コンソーシアム」の要望に応えインターネット経由でカメラ映像を確認しながらロボットを操作するシステムを、自社の開発したロボット遠隔制御システム「V-Sido WebConnect(ブシドー・ウェブコネクト)」を用いて構築しました。

図■V-Sido WebConnectを用いた遠隔制御システム構成図

実証事業では、Universal Robots社の協働ロボット「UR10e」に、他社が試作開発したゆず収穫用のエンドエフェクタを搭載したアームロボットを用い、ジョイスティック型コントローラで遠隔操作します。実際にゆずの収穫が可能であることが確認でき、11月7日に土佐北川農園で行われた現地説明会で、アームロボットによるゆず収穫作業のデモンストレーションも実施いたしました。

アスラテックは今後も「北川村スマート農業実証コンソーシアム」の要望を踏まえ、操作性のさらなる向上、運搬台車ロボットや画像認識技術との連携を図り、使用者の方々が使いやすいシステム構築に取り組んでいきます。

※1 スマート農業実証プロジェクト
https://www.affrc.maff.go.jp/docs/smart_agri_pro/smart_agri_pro.htm

※2 スマート農業技術の開発・実証プロジェクト in 高知県北川村
https://www.kitagawa-smartagri.com/