アスラテック株式会社
川崎重工業が開発中の四脚歩行ロボット「Bex2」に
ロボット制御システム「V-Sido」で技術協力
アスラテック株式会社は、川崎重工業株式会社(以下、「川崎重工業」)が開発中の四脚歩行ロボット「Bex2」に、ロボット制御システム「V-Sido(ブシドー)」を用いた歩行動作生成技術で協力していますので、お知らせします。「Bex2」は、2024年5月13日~5月17日まで、パシフィコ横浜にて開催されたロボティクスとオートメーションに関する国際会議「2024 IEEE International Conference on Robotics and Automation」(以下、「ICRA 2024」)において、川崎重工業のブースにて展示されており、当社が技術協力を行っています。
「Bex2」は、当社がV-Sidoで技術協力した四脚ロボット「RHP Bex」の後継機にあたります。「Bex2」は「RHP Bex」より小型になっており、非常に多くの歩行バリエーションを実現できよう、構造が工夫されています。「Bex2」の全身は各所に3Dプリント品を活用して軽量化を図り、ジャンプやギャロップもできるほどの運動性能を兼ね備え、可動範囲が広く、腿関節は無限回転が可能な構造となっています。また、「Bex2」の胴体上にはセンサーやアームなどさまざまなアタッチメントを搭載することも可能です。
■「Bex2」の主な特徴
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- 全身12個のブラシレスモータによる高速な駆動
- 広い可動範囲による前膝・後膝の切り替え
- 無限回転可能な大腿関節
- 3Dプリント部品をベースとした軽量なフレーム構造
この「Bex2」の制御に、V-Sidoを採用していただきました。V-Sidoは、「Bex2」の歩行動作を生成するほか、コントローラなどを使った遠隔操作を可能にしています。歩行動作については、V-Sidoにより、低重心歩行、常歩、トロット歩行、襲歩風歩行、泳ぎ風歩行など、さまざまな歩行パターンを想定しています。
今後もアスラテックは、さまざまなジャンルのさまざまな企業にV-Sidoを提供し、その普及に努めていきます。
■「Bex2」の仕様
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- サイズ:高さ1000mm
- 軸数:12軸
■「Bex2」の外観
■ICRA2024での様子
■「V-Sido」について
V-Sidoは、アスラテックが提供するロボット制御システムで、リアルタイムにロボットを動かすことができ、急な衝撃を受けたときや不安定な足場でも倒れにくい安定性を備えています。形状や大きさ、アクチュエーターの種類などを問わず、さまざまなロボットに適用できるほか、いろいろなデバイス(インターフェース)からロボットを動かすことができるなど、汎用性の高さも特長です。