「三軸トング」は、「トングの延長」というコンセプトの下で開発したロボットアームシステムです。たとえばマジックハンドや高枝切りばさみのように、トングを使って少し離れたところに向けて作業できるようになります。
作業装置はアームとトングから構成されており、アームを使ってトングの先をいろいろな場所に移動させることができます。また作業装置のアームとトングは、離れた場所に置かれた専用のコントローラから遠隔で動かすことが可能です。このコントローラによる操作において、力覚をフィードバックすることができるマスタースレーブシステム(バイラテラル)を採用しており、手の届かない場所での多彩な作業が可能になります。専用コントローラによる作業装置の制御には、アスラテックのロボット制御システム「V-Sido」の技術が使われています。
モーターのトルクに対して構造自体の耐久性が高いことも特長です。一般的にロボット開発では、外からかかる衝撃を考慮して剛性やモーターを選定する必要がありますが、三軸トングは安価で弱いモーターを採用しながらも、独自のトルクリミット装置により外部からの衝撃を逃がしながら作業を続けることができます。
この三軸トングは、株式会社浜野製作所と共同で開発しました。
浜野製作所は試作開発や量産化サポートに定評があり、株式会社チャレナジーのマグナス式垂直軸型発電機の技術提案と試験機の製作、WHILL株式会社のパーソナルモビリティへの製造技術のコンサルティングや試作品の製作などの実績があります。このようなものづくりのノウハウが、三軸トング独自の機構設計や軽量化、低コスト化などに生かされています。
なお外装のデザインは、オチュア株式会社が手掛けています。
この三軸トングの先行リファレンスモデルを、数量限定で2019年中にアスラテックから販売する予定です。予価は税別で198,000円となります。
発売時期や販売方法、予約方法などが決まりましたら、弊社WebサイトやFacebookで告知を行います。
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