人型ロボットの動作を制御できるマイコンボード「V-Sido CONNECT RC」を発売

人型ロボットの動作を制御できる

マイコンボード「V-Sido CONNECT RC」を発売

～インターネット経由でロボットを遠隔操作するシステムも同時公開～

アスラテック株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長：酒谷 正人、チーフロボットクリエイター：吉崎 航）は、ロボット制御マイコンボード「V-Sido CONNECT」（ブシドー・コネクト）のリリース候補版（Release Candidate版）となる「V-Sido CONNECT RC」（ブシドー・コネクト・アールシー）を、2015年3月9日より開発者向けに50 個限定で販売します。

V-Sido CONNECT RC は、アスラテックのロボット制御システム「V-Sido OS」（ブシドー・オーエス）の一部機能をマイコンに書き込んだ電子基板製品です。V-Sido CONNECT RC を利用することで、リアルタイムの二足歩行機能や、急な衝撃を受けたときや不安定な足場でも倒れにくい安定性など、 V-Sido OS の特長を備えたロボットを効率的に開発できます。

V-Sido CONNECT RC は図 1 のような構成で接続し、パソコンなどを使ってロボットのサーボモータ ーを制御できます。開発者は、パソコンなどの制御用機器から V-Sido CONNECT RC に制御命令を送るプログラムをつくることで、ロボットを任意に動かすことが可能です。ロボットの複雑な運動学計算や複数のサーボモーターの連係処理は V-Sido CONNECT RC が行うため、開発者はロボット制御の専門知識がなくてもロボットを動かせるようになります。また、JavaScript などスクリプト言語でもロボ ットを制御できるため、ウェブなどの開発者が容易にロボット開発に参入できるようになります。

図1 V-Sido CONNECT RC の接続構成例

なお、今回販売するリリース候補版の V-Sido CONNECT RC では、対応ロボットは HPI Japan 製の「GR-001」、対応サーボモーターは双葉電子工業製の「RS304MD」と「RS303MR」に制限されています。正式版の V-Sido CONNECT では、さまざまな種類のロボットとサーボモーターに対応する予定で、さらに対応センサーの拡充なども予定しています。

V-Sido CONNECT RC の販売はアスラテックからの直販のみとなり、価格は 9,800 円（税抜）です。初回販売分50個の申し込み受け付けは、ウェブサイト（https://v-sido-developer.com/support/apply-rc1/）にて 2015 年 3 月 2 日午後 1 時より開始します。申し込みの締め切りは 2015 年 3 月 9 日午前 9 時で、申し込み状況によっては抽選になる場合があります。

また、V-Sido CONNECT RC を接続したロボットをインターネットを経由して遠隔操作できるシステム「Web Controller for V-Sido CONNECT」を、V-Sido CONNECT RC の購入者向けに 3 月 9 日より無償提供します。これは V-Sido CONNECT RC を制御するための AndroidTMアプリと、ロボットを操作するウェブユーザーインターフェースから構成されるシステムです。ユーザーはこのシステムを使うことで、ウェブブラウザを利用してインターネット経由でロボットを操作できるほか、このシステムのAPI を独自のアプリケーション開発に役立てることも可能です。

アスラテックは V-Sido CONNECT RC をご購入いただいたお客さまからのご意見やご要望も反映させ、正式版となる V-Sido CONNECT を 2015 年中に販売する予定です。

製品の紹介ページ

V-Sido CONNECT RC：https://www.asratec.co.jp/products/v-sido-connect/v-sido-connect-rc/

Web Controller for V-Sido CONNECT：https://www.asratec.co.jp/product/connect/webcon/

「V-Sido CONNECT RC」の外観

「V-Sido CONNECT RC」のハードウェア仕様

「Web Controller for V-Sido CONNECT」の操作画面

会社概要